1910-1987

杢田 たけを

Mokuta Takewo

1910年豊岡市に生まれる。中学校を卒業後、日本画家の祖父の影響で日本画をはじめる。のちに洋画家須田国太郎に師事する。1936年第5回独立展に初入選、以後同会に出品を続ける。1947年第15回独立展で独立賞を受賞。1949年同会会員に推挙される。1963年上京。朝日秀作美術展、日本国際美術展、現代日本美術展などにも出品。
 初期には穏やかな田園風景を多く書いたが、のちに前衛的な制作に移行した。
 1987年8月8日、77歳で逝去。

作品一覧
「川辺」
1949-50年/油彩/49.0cm×65.0cm
「作品62H」
1962年/油彩/59.0cm×71.0cm
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略年譜
  • 1910
    豊岡市に生まれる。
    日本画家でもあった祖父(僧侶)の影響で、幼少より絵を描き、画家への志望強し。
  • 1928
    日本美術学院の小泉勝爾先生に日本画を学ぶ。
    川端龍子の洋画より日本画に転向の初期の作風に共感する。
  • 1930
    日本画から洋画に転向する。父の工場を手伝いながら作画に熱中する。
    そのころより鉄による造形を試みる。
  • 1933
    島雄健、西垣武男、上田村雄氏を知り啓発される。
  • 1936
    第5回独立展初入選。以後、毎回出品。須田国太郎先生に知遇を得て師事する。
  • 1946
    応招(岡山部隊)奇跡的に一命を保つ。
  • 1947
    第15回独立展(独立賞受賞)。
  • 1949
    第17回独立展。独立美術協会会員推挙。
  • 1953
    第2回日本国際美術展。東京に移住。
  • 1954
    第1回現代日本美術展(東京・上野美術館 5回迄招待出品)。
    個展(北海道各都市・以後毎年開催)。
  • 1955
    第3回日本国際美術展(東京・上野美術館 6回迄招待出品)。
  • 1957
    朝日選抜秀作展。
  • 1960
    日本美術展(サクラメント・クロッカー美術館)。
  • 1967
    現代日本作家展(サンフランシスコ・ロシクルーシャン美術館)。
  • 1974
    現代日本美術選抜展。
  • 1976
    木版画集(不夜城・可愛花シリーズ刊行)。
  • 1977
    版画集(少女礼讃刊行)。
  • 1978
    4人展(東京・ギャラリー21・江田豊・坂元善三・白野文敏・杢田たけを)以後毎年開催。
  • 1980
    作品集刊行(300部限定)。
  • 1983
    木のかたちとエスプリ展(埼玉県立近代美術館)。
  • 1987
    77歳で逝去。
    他に各地で個展を多く開催。