後藤 孝三

Goto Kozou

1910年豊岡町(現・豊岡市中央町)に生まれる。早稲田大学政経学部に進学し、昭和7年に卒業。卒業すると、戦前まで京都の島津製作所に勤務するが、敗戦による航空機産業の廃止とともに会社を辞め、郷里の豊岡に帰る。帰郷後は、旧制豊岡中学校、豊岡高等学校で社会や美術科の教師を勤める傍ら、幼い頃から好きだった絵画制作に熱中する。1950年、40歳の時、油彩画で独立美術協会展に初入選し、以後連続9回の入選を果たす。1953年に独立美術協会展連続入選の功績が認められ、独立美術協会会友に推挙される。1954年に関西独立美術展で最高賞の関西独立賞を受賞。1965年には日本美術家連盟会員となる。1968年に豊岡高等学校を退職し、その後は一層画業に専念し、以後6回の個展を開催する。

作品一覧
「街の人」
1950年/油彩/50.0cm×65.2cm
「市場の風景」
1954年/油彩/60.6cm×72.7cm
「娘と父親」
1966年/油彩/50.0cm×65.2cm
「顔」
1971年/油彩/61.0cm×73.0cm
「かんざし飾りの芸者」
制作年不詳/油彩/41.0cm×27.3cm
「サーカス」
制作年不詳/油彩/53.0cm×33.3cm
「裸婦と馬」
制作年不詳/油彩/41.0cm×32.0cm
「女子プロレスラー」
制作年不詳/油彩/46.0cm×38.0cm
「芸者と男」
制作年不詳/油彩/45.5cm×53.0cm
「旅芸人」
制作年不詳/油彩/33.2cm×24.3cm
「国会中継」
制作年不詳/油彩/53.0cm×45.5cm
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略年譜
  • 1910
    兵庫県豊岡町(現・豊岡市中央町)に生まれる。
  • 1932
    早稲田大学政経学部卒業。
  • 1947
    旧制豊岡中学校 社会科教諭として着任。
  • 1948
    豊岡高等学校 社会科教諭として着任。
  • 1950
    第18回独立美術協会展初入選、以後連続9回入選。
  • 1951
    第2回豊岡市美術展で市長賞受賞。
  • 1952
    第3回豊岡市美術展で議長賞受賞、以後招待作家として出品。
  • 1954
    関西独立美術展で最高賞の関西独立賞受賞。
    豊岡高等学校 美術科教諭へ担当教科を変更。
  • 1965
    日本美術家連盟会員。
  • 1968
    豊岡高等学校を退職。
  • 1973
    63歳で逝去。
  • 1974
    第1回遺作展を開催。
  • 1975
    第2回遺作展を開催。
  • 1999
    第3回遺作展「想 後藤孝三展」を豊岡市民会館3F市民ギャラリーにて開催。