1912-2012

加藤　美代三

Kato Miyozou

1912年豊岡市に生まれる。京都市立絵画専門学校在学時の1931年第12回帝展に初入選、画壇へのデビューを果たす。その後も、帝展、日展と官展系画檀に発表の場を求めた。卒業後は絵画専門学校時代の恩師でもあった日本画家・中村大三郎に師事。戦後は同じく絵画専門学校時代の教授であった西山翠嶂に師事。さらに翠嶂亡き後は、志を同じくする塾生と共に研究グループ「朴土社」（後に朴土グループ）を結成、翠嶂の甥、西山英雄に指導を仰ぎ、京都日本画壇の隆盛に貢献した。
　写生を重視し、一貫して風景画に取り組んだその作品は、表面だけの写生ではなく、自然の真実の相を見事に捉え、風景そのものが作家の心情を発露していると言っても良いだろう。

作品一覧 略年譜
作品一覧
「木々」
1966年/紙本着彩/90.0cm×130.0cm
「望岳」
1968年/紙本着彩/157.0cm×210.0cm
「活」（漁船）
1971年/紙本着彩/100.0cm×145.0cm
「叢林」
1972年/紙本着彩/135.0cm×208.0cm
「岩」（海際）
1975年/紙本着彩/140.0cm×201.0cm
「冬原」
1975年/紙本着彩/135.0cm×206.0cm
「靄」
1981年/紙本着彩/130.0cm×97.0cm
「海村」
制作年不詳/紙本着彩/60.0cm×98.0cm
「渓流」
制作年不詳/四曲屏風 紙本着彩/ 174.0cm×184.0cm
「滝」
制作年不詳/紙本着彩/153.0cm×230.0cm
「山雨」
制作年不詳/紙本着彩/165.0cm×212.0cm
「雪の但馬路」
制作年不詳/二曲屏風 紙本着彩/170.0cm×184.0cm
「襟裳への道」
制作年不詳/紙本着彩/61.0cm×100.0cm
「径」
制作年不詳/紙本着彩/144.0cm×110.0cm
「小川」
2009年/156.0cm×130.0cm
「汀」
1994年/122.0cm×203.0cm
「立山」
1958年/155.0cm×205.0cm
「冬林」
1992年/192.0cm×152.0cm
「残る秋」
2000年/171.0cm×231.0cm
「冬林」
2001年/210.0cm×187.0cm
「霽れゆく」
2009年/202.0cm×207.0cm
「晴れゆく」
2001年/150.0cm×109.0cm
「春待つ古木」
2006年/176.0cm×183.0cm
「花の庭」
2008年/210.0cm×164.0cm
「春の大沢堤」
2007年/153.0cm×212.0cm
「林」
制作年不詳/102.0cm×120.0cm
「流れる」
1984年/137.0cm×103.0cm
「古木」
制作年不詳/219.0cm×178.0cm
「山村の道」
1930年/152.0cm×199.0cm
「小径」
1995年/210.0cm×160.0cm
「湿原」
1978年/154.0cm×214.0cm
「秋林」
制作年不詳/183.0cm×77.0cm
「浅春」
制作年不詳/144.0cm×119.0cm
「冬林」
1988年/179.0cm×232.0cm
「白銀」
1982年/103.0cm×152.0cm
「野の花」
1976年/150.0cm×122.0cm
「庭の池」
2009年/185.0cm×168.0cm
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略年譜
  • 1912
    豊岡市小田井町に生まれる。
  • 1931
    第12回帝展に初入選。
  • 1932
    京都絵画専門学校本科を卒業。中村大三郎に師事。
  • 1947
    中村大三郎逝去後、西山翠嶂に師事。
  • 1951
    第7回日展で白寿賞を受賞。
  • 1952
    第8回日展で特選・朝倉賞を受賞。
  • 1955
    日展出品委嘱（以後10回以上）。京都秀作美術展出品。
  • 1958
    朴土グループ結成。西山英雄に師事。
  • 1985
    京都画壇日本画秀作展に招待出品。
  • 1988
    城崎温泉極楽寺に水墨四季襖絵46枚、六曲一双屏風4点を納入。
  • 1990
    第5回京都画壇日本画秀作展に招待出品。
  • 1994
    出雲大社京都分院客殿に作品納入。
  • 2000
    東京松屋銀座・高島屋にて個展開催。
  • 2001
    紺綬褒章受章。
  • 2010
    豊岡市に絵画25点を寄贈、受贈記念展がじばさん但馬にて開催される。
  • 2011
    白寿記念展が開催される。（豊岡市）紺綬褒章受章。
  • 2012
    100歳で逝去。